「漢字を学びたい」という方々の熱心さに少しでも応えたい。

漢字教育士 森下正男 さん (和歌山県在住)
(公財)日本漢字能力検定協会「漢字教育サポーター」漢検1級取得

教室のテーマは「大人の漢字遊び」

地元・和歌山の公民館で月に1回、「大人の漢字遊び」をテーマに漢字教室を開いています。検定試験などを意識した教室ではありませんので難しいこと教えるというより、漢字に興味を持っていただくこと・楽しく学んでいただくことを第一に考えて実施しています。漢字の尻取りやクロスワードパズルなどの遊びの要素を取り入れながら、毎回2時間ほど、和気藹藹の雰囲気の中で楽しみながら教えています。

“人に教える”ためには「話術」も大切

以前からボランティアで漢字を教えていましたが、その時に“人に教える”のは難しいと感じることがありました。例えば、話す内容に興味を持ってもらうには、漢字の知識だけでなく、人を振り向かせる「話術」も必要です。私はしゃべるのが上手ではないので、なおさらそう感じたのかもしれません(笑)。漢字教育士の講座を受講したのは、自分の足りない点を補いながら、もう一度漢字を勉強させてもらえるいい機会だと思ったからです。

“張り合い”を持てることがやり甲斐に

漢字教室の受講生は40代~80代の年齢の方がほとんどで、私よりも年上の方もいらっしゃいます。そして、皆さんに共通しているのは本当に“熱心”なこと。そういう場にいると私もよい意味で張り合いを感じ、「手は抜けない!」という気持ちになります。ですから用意するプリント類は、労を惜しまずなるべく“手作り” を心掛け、またそうしたことが自分のやり甲斐につながっています。今後は今教えている公民館以外でもう1箇所、教室を開くことが目標です。

※ 取材協力:(公財)日本漢字能力検定協会