漢字教育士が活躍する、「体験型漢字講座」レポート

― 静岡漢字探検隊 ―

漢字教育士の卵もオブザーバーで参加。

 2014年3月に三島市で行われた「静岡漢字探検隊」。立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所が企画するこの体験型漢字講座は、全国での通算実施回数が100回を突破する人気イベントです。今回は、三島市・沼津市・長泉町の教育委員会の後援を受け、株式会社Z会国語力研究所の主催により開催。講座の進行は漢字教育士・久保裕之講師が務め、漢字教育士の資格を取得している方々もオブザーバーとして加わって漢字ゲームなどで参加者をサポートしました。

子どもも大人も漢字の話やゲームに夢中。

 「静岡漢字探検隊」のテーマは“人体と漢字”。大昔の中国で「文字を作れ」と王様に命じられた家来たちが身の回りのものを見て人の姿や動作を形にしたことが漢字の始まりと言われています。こうして生まれた漢字を参加者たちが“体感”できるのが、この体験型講座の醍醐味。思わず「そうだったのか!」と感心する漢字の成り立ちの話を聞き、“漢字ジェスチャー大会”が始まると子どもも親御さんも一緒になって思わず夢中に。2時間があっと言う間に過ぎ、終始参加者の笑顔があふれていました。

漢字教育士・久保裕之講師の話

“人体と漢字”をテーマに「静岡漢字探検隊」を実施しましたが、他にも様々な企画で開催できるのがこの体験型漢字講座の面白さです。そしてこれまで100回以上行い、「漢字に興味がある」「漢字を学びたい」と思っている方々が全国にはたくさんいらっしゃることを実感しています。ですから講座を受講して「漢字教育士」の資格を取得すれば、体験型の漢字イベントはもちろん、ご自身の創意工夫のもとで漢字講座を開くことができるでしょう。

※ 取材協力:(公財)日本漢字能力検定協会