催す講座は定員オーバーも。今後も漢字を教える活動を続けたい。

漢字教育士/英語・日本語講師 矢作詩子 さん (兵庫県在住)(公財)日本漢字能力検定協会「漢字教育サポーター」、漢検準1級取得

2003年から漢字を教える活動を開始。

私が漢字を教える活動を始めたのは2003年。その時は(公財)日本漢字能力検定協会から“漢検委嘱講師”として機会をいただき、「学習院生涯学習センター」で『おとなのための漢字学習』を担当していました。受講生の皆さんは漢字を学ぶことに熱心な団塊の世代の方が多く、講座は定員をオーバーすることもしばしばありました。2013年の7月で後任の先生に講座を引き継ぎいたしましたが、現在もたくさんの方々が「漢字を学びたい」という思いで、こうした講座に通われています。

“教える”ことで人と触れ合える。

「学習院生涯学習センター」での講師活動はひとまず終了しましたが、もし機会があるなら引き続き漢字を教えていきたい気持ちは常に持っていました。そのためには私も学習し、新しい漢字の知識を身につけておくことも必要です。それを実行するために漢字教育士の資格取得に向けた講座を受講しました。もともと長年にわたり英語と日本語の講師を務めていましたから、“教える”ことを通じて“人と触れ合う”ことが好きなのです(笑)。そうして準備していると、有難いことに武蔵野市で漢字を教える機会が巡ってきました。

講演冒頭で「漢字教育士」の活動の話も。

武蔵野市では“武蔵野市いきいきセミナー”の催しで「新常用漢字と『八重の桜』」というテーマの講演をしました。合計3回の実施で、最終回の講演の冒頭では漢字教育士の活動についても少しお話しさせていただきました。受講者の皆さんの中には学ぶだけでなく“漢字を教える”ことにも興味がある方もいらっしゃるのではと思い、その一助になればとお話ししたところ、講座終了後、早速何人かの方が詳しく尋ねに来られました。今後、漢字の魅力を伝える漢字教育士が一人でも多く誕生すれば本当にすばらしいことです。

※ 取材協力:(公財)日本漢字能力検定協会