漢字を教える“工夫の幅”を広げられると実感

日本語講師 小沢道子さん

効率よく漢字を教えようと試行錯誤

日本の企業に来られる外国人の研修生に漢字を教えていますが、そうした方は滞在期間に限りがあります。ですから私から教えるときは最低限必要なもの、例えば生活に密着した漢字などですが、そうした漢字をできるだけ効率よく、インパクトをもって教えられればといつも試行錯誤していました。

教え方を自分なりにアレンジしたい

この講座でなるほどと思ったのは、漢字を単独ではなく文章の中で教えたり、わかりやすいパズルを使って教える面白さを知ったことです。日本語を学び始めた外国の方は、私たちから見て易しい漢字でも“漢字そのもの”だけを理解するのは難しいようです。ですからパズルを使った教え方などは、私なりにアレンジして活用していけると感じました。

“100”を知って初めて“1”を教えられる

人に何かを教えるときは、教える側が“100”のことを知って初めて“1”を教えられると経験してきました。ですからこの講座で漢字の歴史や文字学、成り立ちなどを学び、たくさんの知識を蓄えられたことはすごく意味があります。これらを活かし、今後少しでも深い内容で漢字や日本語を教えていきたいですね。

※(財)日本漢字能力検定協会主催 漢検1級・準1級取得者対象 漢字教育サポーター育成講座受講