日本に興味を持ったのは高校生の頃でした。当時はまだアメリカに住んでいて、日本語や漢字というよりもアニメーションといった日本のサブカルチャーに関心を抱いていました。その後大学に進学し、コンピュータのプログラミングを勉強していましたが、日本について学びたいという気持ちが次第に強くなり、途中で専攻を変更して日本語を本格的に勉強するようになりました。
一時期、日本の大学に短期留学し、一旦アメリカに帰国した後、再び来日して英会話教室に勤めながら日本語の勉強を続けました。本格的に漢字学習に取り組んだのは漢検を受けるという目標ができてから。8級から受け始め1級を合格するに至りましたが、準1級を合格した時に「漢字教育士」の講座を受けました。講座を受講したことで漢字の歴史や成り立ちを深く学ぶことができ、これを機に私の“漢字熱”はますます高まっていきました。
漢字を学ぶ一番の魅力は“終わりがない”ことです。漢字に興味を持てば持つほど、それだけ多くの知識を得ることができ、新たな気持ちでまた漢字と向き合おうという気持ちになります。現在、静岡のラジオ番組で漢字のコーナーを担当させていただいたり、地元の福祉施設などで漢字についての講演を行っていますが、今はそうした活動が楽しくて仕方がありません。まだまだ“漢字教育士の卵”ですが、こうした経験を積み重ね、もっとたくさんの人に漢字の魅力を伝えていきたいです。
※ 取材協力:(公財)日本漢字能力検定協会