夏まつりで「漢字縁日」を実施。みんなの笑顔に元気をもらえました。

漢字教育士/小学校ゲストティーチャー 丹羽 孝 さん (奈良県在住)(公財)日本漢字能力検定協会「漢字教育サポーター」、漢検準1級取得

親交のあった地元の方の依頼がきっかけ。

奈良県斑鳩町では、毎年夏休み前の7月、町内に住む小学生以下の子どもたちを対象にした「斑鳩の里 子ども夏まつり」が開催されます。小学校や自治会、地元の体育協会などの各団体が“昔の遊び”や“絵本の読み聞かせ”といった催しを中央公民館で行いますが、今回、以前から親交のあったボランティア団体の方から「漢字をテーマに“出し物”をしてほしい」という打診をいただきました。これが「漢字縁日」を企画する始まりになりました。

“出し物”は漢字カルタで決定。

漢字教育士の資格取得後、既に小学校の「放課後授業」で子どもたちに漢字を教える活動は始めていました。その時に必ず使っていた教材が漢字カルタです。この遊びは、カードの表と裏に手書きで古代文字と現代の文字を書き、子どもたちに見せて何の漢字かを当ててもらうゲーム。どの小学校で実施しても必ず盛り上がっていましたから、「漢字縁日」でもこの漢字カルタを使った“出し物”を披露しようと決めました。

子どもたちの笑顔が活動の励みに。

小学校のゲストティーチャーとして漢字を教える経験はあったものの、夏まつりという場は初めてでしたので、「みんな喜んでくれるかな?」という不安は当日までありました。しかし、いざ「漢字縁日」を実施すると、これが大盛況! 二畳ほどの小さなスペースの前に子どもたちは列を作って順番待ちをしてくれ、さらに一緒に来ていたお母さんたちも漢字カルタに夢中になっていました。こうしてみんなの笑顔を目の当たりにすると、「漢字教育士の活動はやめられない!」と思ってしまいます(笑)。

※ 取材協力:(公財)日本漢字能力検定協会